持続可能な未来に向けて

主にサステナビリティに関することを書いていきます。

ISOその他

ISO審査員が思うこと(2) ―ISOが疎まれる理由 その2

ISOマネジメントを実践するというのは、企業にとってはかなりの負担です。 ISOマネジメントシステムの流れを一から説明すると、まず企業は社会の状況や業界の動向それに経営のトレンドなどを把握しながら、自社の経営資源をもとに経営理念に沿った戦略を立案…

手順書はどこまで詳細に書くべきか

私は、私が勤める会社のある市(し)の、環境評価委員をしています。 その市は、ISO14001に基づく環境マネジメントを運用しています。 それを認証機関ではなく、市に関係する人たちに審査してもらうような体制を作っています。 いわば、市民によるEMS監査を…

CSV ERM ISO-MS を統合したトータルリスク管理システムについて

財務報告の適切性を維持することからスタートしたCOSOのERM(エンタープライズ・リスク・マネジメント)は、リスクマネジメントとしては合理的でわかりやすいと思います。 一方、ISO9001や14001などに代表されるISOマネジメントシステム規格の考え方も、合理…

内部監査について その2 ERM エンタープライズ・リスク・マネジメント

その1 →ログイン - はてな では、監査の世界でもISOと同じような基準が存在するという話をしました。 今回は、リスクマネジメントの基準について説明します。 まず、代表的なものとして、「COSOのフレームワーク」というものがあります。 COSOとは、トレッ…

内部監査について その1 内部監査とは

私は以前、監査室というところに4年ほどいました。 会社の内部監査をする部門です。 今日は内部監査の話をしたいと思います。 内部監査の発祥と変遷 内部監査は、もともと世界恐慌後のアメリカで発祥しました。 目的は、粉飾決算など財務情報の虚偽報告に関…

ISOはSDG'sの支援ツールという考え方

第39回のISO総会が北京で開催されたそうです。その中で、昨年の9月に発行されたISO14001の改定作業に携わったテクニカル・コミッティおよびサブ・コミッティに対して、ローレンス・D・アイッカー賞が贈られました。ISO事務総長のケビン・マッキンレー氏は、…

内部監査員教育をしました その2

内部監査員教育を前回の兵庫県の工場につづいて神奈川県の工場でやりました。 今回の対象は8名。 前回に比べるとおとなしい雰囲気でしたが、最後の発表のときの意見は的確だったので、ちゃんと聞いてくれてたみたいでほっとしました。 演習のときにはそこそ…

内部監査員教育をしました その1

内部監査員教育をしました。 今回は、内部監査経験者に対する2015年度版への対応のための教育です。 13時から17時までの4時間の間に、規格の改定ポイントをメインにした講義と、ちょっとした監査演習を行いました。 はっきりいって、これだけで監査ができる…