持続可能な未来に向けて

主にサステナビリティに関することを書いていきます。

環境審査員への道 その1

今、私は環境審査員に向けての道を歩んでいます。

もともとその道に進みたかったわけではありません。

仕事の関係上そっち方面の知識と経験が身につき、「いつか役に立つときがくるかも」という軽い気持ちで審査員講習を受けたのがきっかけです。

そんな私の経験が誰かの参考になれば幸いです。

 

では、どうぞ。

 

 

2016年10月4日現在、私はISO14001審査員補の資格を持っています。

はじまりは今から4年半ほど前に遡ります。

そのころ私は、工場から本社に転勤になりました。

ちょうど勤続20年目のリフレッシュ休暇をもらったので、とくに過ごす予定がなかった私は、その期間を利用して5日間の研修コースに申し込んだのです。

暇つぶしに近い感覚でした。

※これまでのいきさつは、下のリンクをごらんください。

 

murachan2feb.hatenablog.com

 

 

いくつかの教育機関が大阪会場を設定しています。

費用も似たようなものです。

もちろん、CEAR(一般社団法人産業環境管理協会)の認証講習(当時の私が受けたのはIRCAの認証もついていた)ですから、質も似たり寄ったりでしょう。

 

そこで私は、交通の便から新大阪で開催している教育機関を選びました。

 

審査員補の資格は、ISOの事務局や管理責任者の経験があれば誰でも取れると思います。(もちろん、マジメにやっていることが条件です。名ばかり事務局や名ばかり管理責任者では厳しいと思います)

ちなみに、審査員補の資格要件は以下のとおりです。

  • ISO業務に携わった経験が規定年数以上あること(大卒の場合は2年)
  • 認定講習を所定時間受講すること
  • 講習最終日に行われるCEARもしくはIRCAの試験に合格すること 

 

会場が新大阪の駅前なので家から通うこともできたのですが、受講時間を厳格に計測されるので(5日間を通してトータル数分の遅刻しか許されない)、慢性的に遅れているJRをあてにせずに奮発してホテルをとりました。

 

講義は、まさに朝から晩までです。

確かスタートは9時だったと思います。

そして、終わりは晩の7時か8時。

しかも、途中ダラダラすることもなく時間通りキッチリやるので、けっこうハードです。

復習の宿題もあったと思います。

 

5日間ある講習の最終日の午後はテストです。

ですから、講義は実質4日半ということになります。

最後のテストは、私は2つ受けました。

ひとつは、CEARの試験です。

これに合格するとCEARの認定を取得することができます。

日本国内の審査機関で仕事をする場合は、この資格だけで大丈夫です。

もうひとつは、国際審査員登録機構(IRCA)の試験。

名前のとおり、この認定があると海外の認証機関でも仕事ができます。

コース申し込み時に試験の申し込みもしないといけなかったので、何も知らない私は両方とも申し込みました。

その分、試験費用もかかります。

 

試験は、両方とも合格でした。

結果の返却がないので、どの程度の正答率だったかはわかりません。

もちろん、合格率も明らかになっていません。

ただ、CEARのほうはマークシート方式で、IRCAは確か筆記がメインだったと思います。(CEARのほうが問題は易しかった)

 

試験に合格したら、合格証と、受講終了証と、職務経歴書(環境業務に関して規定年数以上の経験があるかの証明で会社の誰かの承認印が必要。一般的には上司)を揃えて、CEARもしくはIRCAに申請します。

ここらへんの手続きは教育機関がサポートしてくれるので、それにしたがって書類を整えるだけです。

 

私は、CEARだけに申請しました。

理由は、先にも書いたとおり、国内で審査員としてやっていくにはCEARで十分だからです。

しかも、IRCAは申請手数料も高いし、毎年の更新費用も割高です。

そういう経済面の理由だけで決めました。

 

以上が審査員補までの道のりです。

今もメーカーでサラリーマンをしているので、この審査員補の資格は定年後に活用しようというわけです。

ですから、定年までのあと数十年の間は、審査員補を維持するために毎年更新料を払い続けることになります。

 

と、そう思ってました。

 

つづく