持続可能な未来に向けて

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ISO14001:2015 5.3 組織の役割、責任及び権限

5.3 組織の役割、責任及び権限

 

トップマネジメントは、関連する役割に対して、責任及び権限が割り当てられ、組織内に伝達することを確実にしなければならない。

 

トップマネジメントは、次の事項に対して、責任及び権限を割り当てなければならない。

a) 環境マネジメントシステムが、この国際規格の要求事項に適合することを確実にする。

b) 環境パフォーマンスを含む環境マネジメントシステムのパフォーマンスをトップマネジメントに報告する。

 

この項は、2004年度版の4.4.1に相当します。

 

まず、責任と権限を定めて本人および関連する人たちに周知することを求めています。

具体的には、環境上の重要業務を担当する人、各種計画を承認する人、法令など順守事項に関する業務を行う人、計画類をチェックする人などを定める必要があります。

 

環境マニュアルで、

① 環境組織図

② 管理責任者の役割

③ 内部監査責任者の役割(内部監査責任者は設置してもしなくてもかまいません)

④ 部門長の役割

⑤ 従業員などの役割(とくに著しい環境側面に関する人)

 といったことを定めておけばいいでしょう。

 

※トップマネジメントの役割を5.1項で設定していなければ、この項で記載してもよい

 

 

aとbは、2004年度版でいう管理責任者の役割です。

今回の2015年度版では、管理責任者について言及していません。

つまり、管理責任者はおかなくてもいいわけです。

しかし、このaとbの要求を満たすには、従来どおり管理責任者を設置したほうが便利だと思います。

なぜなら、EMS全体の運用を管理する人がいたほうが、体制の信頼性が増すからです。

それはチェック機能にもいえることで、内部監査責任者といったものを設置したほうが体制はシンプルになると思います。

 

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