「パナ『選択的週休3日制』の導入検討」 朝日新聞 2022.01.07 朝刊7面
―記事概要
パナソニックは6日、希望する社員は週3日休める「選択的週休3日制」の導入を検討していることを明らかにした。
その狙いは、雇用に対する多様な価値観を認め、副業や自主的な学習、地域ボランティアなどを通してワーク・ライフ・バランスの実現につなげることで、時期は明らかにはしていないが、グループ内の事業会社ごとに運用する。
パナソニックは、その前身である松下電器産業時代に国内でいち早く週休2日制をとり入れた実績がある。
選択的週休3日制は、みずほフィナンシャルグループがすでに取り入れており、政府も昨年6月の「骨太方針」の中で、「企業における導入を促し、普及を図る」としている。
しかし、労働時間の短縮は賃金の減少にもつながり、コスト削減に利用されることが懸念される。
―コメント
個人の価値観やスタイルに応じて自分のスキルを欲している先に提供するという動きは、昨日取り上げた新聞記事「パーパス経営」とも通じる内容で、今回の週休3日制は、それに関する制度面の話。
会社内では個人と会社の対話によって、個々人が自らの「働き方」を見つめなおす。
その際、週休3日というのは「働き方」の選択肢を増やすことにもるながる。
外部評価を上げることに必死な大企業を中心に、この制度は意外と早く広がっていくと思いますが、「雇用のミスマッチ」が問題としてある実情を加味すると、個人の収入を増やすことにはつながらないので、実際に利用する人は少ないのではないでしょうか。