持続可能な未来に向けて

主にサステナビリティに関することを書いていきます。

「阪神・淡路大震災 27年 2千本の灯」 朝日新聞 2022.01.17 朝刊1面

―記事概要

 

6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から27年目を向けえる1月17日の半日前の16日、神戸市中央区の東遊園地に「忘」の文字に並べられた2千本の灯篭に火が灯された。

震災の記憶を忘れないという意味が込められた灯火に集まった市民数百人が黙祷した。

 

 

―コメント

 

前日にトンガで起こった大規模噴火の記事が1面トップに掲載されていましたが、こちらを選びました。

 

阪神・淡路大震災はわたしも経験しました。

幸い断層から少し外れていたこともあり付近で死者がでるほどではなかったのですが、会社の同僚の中には亡くなった方もいます。

あれから27年が経ちましたが、「あっという間」という感覚と同時に「もう四半世紀以上も前の話か」という想いもあります。

 

今回は、あの時の記憶を忘れないがために「忘」という文字が採用されたようです。

ただ、どこまでの人があの時の想いを忘れずにいるんだろうかという気もします。

「忘れるな!」というだけではパフォーマンスに過ぎません。

そのために何をするのかが重要だと思います。

わたしはISO審査のときに

「“自覚する”とか”意識を高く”という意気込みだけでは不十分ですよ」

と言うようにしています。

なぜなら、意識は時間とともに薄れていくものだからです。

“仕組み”にまで落とし込んでようやく意識の定着化が進むと思っています。

前にどこかの会社で

「事故が起きたので、そこを重点的に見るように指示しました。それと同時に関係者に教育もしました」

と答えたところがありました。

わたしは、

「では、その日を“〇〇の日”として社内カレンダーで制定して、毎年その日はそこを重点的にチェックするようにするなど、“仕組み”にまで落とし込まれることを検討してみては?」

と言ったことがあります。

忌まわしい記憶を忘れないでいることも大事ですが、その対処法や予防法を習慣化させることも大事です。

いやむしろ、後者のほうが大事かも。