「プラごみ収集 なにが対象?」 朝日新聞 2022.01.20 朝刊3面
―記事概要
環境省は4月1日からプラスチック製品の多くが分別収集・リサイクルの対象となることを受けて、具体的な収集対象を盛り込んだ手引書を公表した。
家庭ごみについては、これまで弁当容器など容器包装プラが分別対象となっていたが、4月からの「プラスチック資源循環促進法」の施行にともない文具やおもちゃなどのプラ製品も対象となる。
手引書の中では157種を取り上げており、厚さ5ミリ以上のプラ製まな板やゴルフクラブなどは破砕機を傷つける可能性があるものについては除外されている。
今後は収集を担う市区町村はこの手引書を参考に具体的な分別ルールを作ることになる。
プラスチック循環利用協会によると、2020年の国内の廃プラスチック総排出量822万トンのうち、製品や材料に再利用されたのは173万トン(21%)にとどまる。
―コメント
家庭ごみの分別については、恥ずかしながらよくわかっていませんでした。
もちろん自治体の分別ルールに従ってごみ出しはしていますが、出したごみがどのようにリサイクルされているかまでは知らないし、そういうこともあってボールペンなどの日用品などでプラと金属が混ざったようなものは、「可燃」なのか「プラ」なのか迷った挙句に「可燃」として出してました。
ISO審査で産業廃棄物処理業者を何社も審査しているにもかかわらず・・、恥ずかしい限りです。
今回の分別の厳格化は、海洋のマイクロプラスチック問題や化学製品の生態系への問題、それに資源の有効利用を通してこれ以上の採掘を抑制するといった、いわゆる環境負荷の削減に向けた取組みの一環だと思います。(そうに違いない)
これで分別を厳格化するためのルールができます。
今回は家庭向けの話ですが、当然産業界もつられるようにして動きます。
分別をキッチリすることが定着すれば、それにともなって分別しやすい製品が求められることになるはずです。
それを見越していち早く動いた企業が、市場優位を形成していくことになるんだと思います。