持続可能な未来に向けて

主にサステナビリティに関することを書いていきます。

「年4500万羽 殺される雄ひよこ」 朝日新聞 2022.02.13 朝刊4面

―記事概要

 

ドイツでは今年1月から世界に先駆けて採卵鶏の雄の殺処分を禁止する法律が施行された。

卵を産まないうえに食用にも適さないとの理由で殺処分される雄ひよこは、ドイツ国内で年間4500万羽。

ドイツでは2000年ごろから殺処分禁止の気運が高まり、これまで州レベルでの規制だったのが、昨年5月に全国に適用される改正法が議会を通過したが、殺処分せずに飼育し続けるとなると、そこでかかる飼料代などは卵代に上乗せされて消費者が負担することになる。

消費者がどの程度受け入れるかにもよるが、大半は安さに惹かれるとみる。

そんな状況を鑑み、ドイツ養鶏業協会の会長は、規制のない国外から卵を仕入れる業者が増えるのではないかとみている。

ドイツ政府は規制に従い孤軍奮闘する国内の養鶏業者への悪影響を認識し、EU全体に制度を広げるよう働きかけており、フランスやイタリア、オーストリアなどでも殺処分が禁止される方向だ。

一方、採卵用や食肉用といった用途に特化した鶏は不健康だとして両用の鶏を育てるケースもあるが、卵を産む頻度など品種による特性とあいまって、店頭での価格は通常の1.5倍になる。

動物福祉を定着さてるためには、「食べる頻度を落としてでも、健康に育てられた、からだにいいものを食べようと生活を変えていくことが、第一歩ではないだろうか」と農家のウォルフガング・グリメさんは言う。

 

―コメント

 

人間の都合で改造されることは動物の意思を尊重しているとは言い難い。

「動物の生きる権利」の話の行きつく先は、「家畜ってどうなの?」「ペットは許されるの?」といった話になると思います。

となれば動物は本来の姿に戻してあげるべきで、ペットはいなくなり、野生の動物を狩猟することでしか肉を食べる機会はないということになりますね。