ISO14001:2015 リスクと機会 その1
産業環境管理協会(CEAR)の審査員への最新情報講演会に行ってきました。
現役の審査員で、しかも通産2000回以上は審査しているという超ベテランの方の講演でした。
内容は、ISO14001の2015年度版で審査する際のポイントについてでした。
これから審査員になろうという私にとっては非常に参考になりました。
というよりも、現役で会社のEMSを構築する”事務局の私”としてのほうが、正直参考になりました。
主に、「リスクと機会」についてお話されてました。
規格の要求項目でいえば、4項と6項でよく出てきますね。
やはりこの二つの項目(4と6項)は厄介のようです。
ざっくり言うと、4項での「リスクと機会」は、経営における環境要素を脅かす”リスク”であり、逆に追い風となる”機会”という捕らえ方でいいようです。
また、6項で以降に出てくる「リスクと機会」は、環境側面を脅かす、別の言い方をすると、環境影響を助長する要素が”リスク”であり、その逆が”機会”。
6項でいうのは、ある作業、ある業務、ある製品、そういった個別に対するリスクと機会で、4項はそれらを含めた大きな括りでのリスクと機会、というわけです。
以下に4項と6項との関連をあらわす表をつくってみました。
これについては、別途くわしく説明したいと思います。