持続可能な未来に向けて

主にサステナビリティに関することを書いていきます。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ISO14001:2015 6.1.3 順守義務

6.1.3 順守義務 組織は、次の事項を行わなければならない。 a) 組織の環境側面に関係した順守義務を特定し、参照する。 b) これらの順守義務を組織にどのように適用するかを決定する。 c) 環境マネジメントシステムを確立し、実施し、維持し、継続的に改善す…

手順書はどこまで詳細に書くべきか

私は、私が勤める会社のある市(し)の、環境評価委員をしています。 その市は、ISO14001に基づく環境マネジメントを運用しています。 それを認証機関ではなく、市に関係する人たちに審査してもらうような体制を作っています。 いわば、市民によるEMS監査を…

ISO14001:2015 リスクと機会 その1

産業環境管理協会(CEAR)の審査員への最新情報講演会に行ってきました。 現役の審査員で、しかも通産2000回以上は審査しているという超ベテランの方の講演でした。 内容は、ISO14001の2015年度版で審査する際のポイントについてでした。 これから審査員にな…

CSV ERM ISO-MS を統合したトータルリスク管理システムについて

財務報告の適切性を維持することからスタートしたCOSOのERM(エンタープライズ・リスク・マネジメント)は、リスクマネジメントとしては合理的でわかりやすいと思います。 一方、ISO9001や14001などに代表されるISOマネジメントシステム規格の考え方も、合理…

内部監査について その2 ERM エンタープライズ・リスク・マネジメント

その1 →ログイン - はてな では、監査の世界でもISOと同じような基準が存在するという話をしました。 今回は、リスクマネジメントの基準について説明します。 まず、代表的なものとして、「COSOのフレームワーク」というものがあります。 COSOとは、トレッ…

ISO14001:2015 6.1.2 環境側面

6.1.2 環境側面 組織は、環境マネジメントシステムの定められた適用範囲の中で、ライフサイクルの視点を考慮し、組織の活動、製品及びサービスについて、組織が管理できる環境側面及び組織が影響を及ぼすことができる環境側面、並びにそれらに伴う環境影響を…

内部監査について その1 内部監査とは

私は以前、監査室というところに4年ほどいました。 会社の内部監査をする部門です。 今日は内部監査の話をしたいと思います。 内部監査の発祥と変遷 内部監査は、もともと世界恐慌後のアメリカで発祥しました。 目的は、粉飾決算など財務情報の虚偽報告に関…

環境審査員への道 その2

審査員補の資格は4年ほど前に取りました。 それ以来、この使いもしない資格に対して毎年更新料を払って維持しています。 CEARに支払う更新手数料だけで年間1万3千円弱。 それに、CPD(スキル維持のための教育5.5h以上)を外部の教育機関で受ける場合は、その…

ISO14001:2015 6.1.1 一般

6 計画 6.1 脅威及び機会に関連するリスクへの取組み 6.1.1 一般 組織は、6.1.1~6.1.4に規定する要求事項を満たすために必要なプロセスを確立し、実施し、維持しなければならない。 この項から難所に入っていきます。 まず最初に、6.1.1(一般)、6.1.2(環…

ISO14001:2015 5.3 組織の役割、責任及び権限

5.3 組織の役割、責任及び権限 トップマネジメントは、関連する役割に対して、責任及び権限が割り当てられ、組織内に伝達することを確実にしなければならない。 トップマネジメントは、次の事項に対して、責任及び権限を割り当てなければならない。 a) 環境…

MBAの説明会に行って思ったこと

いきなりですが、 MBAは起業する人向きですね。 ビジネススクールでは、マネジメントの知識は身につくでしょう。ディスカッションによってより実践的なことも学べるでしょう。 そういったスキルが、今の日本の、いわゆるフツーのサラリーマンに必要かとい…

環境審査員への道 その1

今、私は環境審査員に向けての道を歩んでいます。 もともとその道に進みたかったわけではありません。 仕事の関係上そっち方面の知識と経験が身につき、「いつか役に立つときがくるかも」という軽い気持ちで審査員講習を受けたのがきっかけです。 そんな私の…

ISO14001:2015 5.2 環境方針

5.2 環境方針 トップマネジメントは、組織の環境マネジメントシステムの定められた適用範囲の中で、次の事項を満たす環境方針を確立し、実施し、維持しなければならない。 a) 組織の目的、並びに組織の活動、製品及びサービスの性質、規模及び環境影響を含む…

審査員勉強会 2016年10月

今年の1月から、毎月行われているISO審査員の勉強会に顔を出してます。 その審査員グループは、大手認証機関と契約している審査員集団です。 また、審査の一方でISOコンサルタントも並行して行っています。 メンバーは、だいたいが審査員ですから高齢の方が…