「巨大噴火リスク 日本にも」 朝日新聞 2022.01.21 朝刊2面
―記事概要
15日にトンガ諸島で発生した海底火山の噴火は、火山爆発指数(VEI)で6もしくは5だったとみられる。※VEIは8段階評価で最大が8
トンガと同じく海洋プレートが沈み込む日本は世界有数の火山大国で、世界の7%にあたる111の活火山が集まっている。
これまでの歴史的な大噴火を振り返ると、先日沖縄に大量の軽石をもたらした小笠原諸島の海底火山爆発はVEI4、1914年の桜島で起きた大正大噴火もVEI4、江戸時代(1707年)に起きた富士宝永噴火はVEI5などがある。
気象庁は111ある活火山のうち、火山噴火予知連絡会が一定の基準をもとに選定した50の火山を24時間体制で監視しているが、予知は難しい。
日本はトンガと比べると監視体制が整っているが、それが噴火警報・予報に結びつくかは別問題で、噴火の規模や形態を予測することはできないのが現状。
巨大噴火は原子力発電所の審査でも議論になっている。
5つのカルデラに近いところに位置する鹿児島川内原発の審査では、「運転期間内での噴火の可能性は極めて低い」としている。
ただ、巨大噴火に関するデータは乏しく、兆候をつかめるか疑問視する研究者は少なくない。
―コメント
火山の噴火リスクについては誰もが気にしてはいるが、あまり正面から向き合いたくないのが実情。
なぜなら、わからないこと(不確実な要因)が多すぎるから。
ほんとに発生する?
どの程度の影響がでる?
せっかく準備していても起きなかったらお金がムダになるだけでしょ?
「不確実な未来」よりも、「確実な今」でしょ。
というのが利益追求集団である「企業」の考え方だと思います。
「目先の利益よりも長期的な利益」ということも最近は言われるようになってきてはいますが、わたしの感じるところでは、残念ながら現実はまだそこまでいってない。
とくに大企業は人数が多いこともあって責任の所在も曖昧なところが多いので、よけいに自分事(じぶんごと)になりにくいんでしょう。
この調子だと危険地域での原発もまかり通るし、温暖化も止まらないと思います。
言いたいことは山ほどありますが、文字数の関係上ここらへんにしておきます。
そこらへんについては改めてどこかで書きたいと思います。