「生活品 値上げ加速」 朝日新聞 2022.01.28 朝刊1面
―記事概要
原材料費や原油の高騰を背景に食品や日用品、サービスの値上げが2月以降も相次ぐ。
これまでも多方面で値上げが行われてきたが、今後はさらに幅広い分野での値上げが予想される。
とくに目立つのは食卓に上る定番品。
その背景には、中国の経済成長や欧州の景気回復などで世界的に需要が高まっている一方、働き手不足やコンテナ不足で供給が追いつかない現状がある。
また、円安による海外からの仕入れ価格の上昇もこの状況に追い打ちをかける。
これまでにも自助努力によって売値を抑えてきたが、限界を超えたことで価格転嫁に舵をきった。
―コメント
世界的にみると人口は増え続けているし、それに伴って国土開拓や都市整備も進んでいるわけなので需要そのものは増加傾向。
一方、日本国内においては脱炭素化を見越した産油国の生産調整に伴う石油関連製品のコスト増、中国の経済成長や欧州の景気回復に伴う需要増による仕入れ価格の増加、日本においては円安による輸入品の高騰、働く人に対する最低賃金の底上げに伴う人件費コストの増加・・・
日本国内の企業にとっては、出費は増える一方です。
せっかく市場はあるのに日本製品は構造的な問題で競争力を失い、日本の社会も生きづらくなりつつあります。